…2018年の目標…

     

     

     昨年の目標は「休まず走り続ける」だった。2018年の目標を検討したが、干支が戌ということで「怯まず挑み続ける」に決めた。西安は国際化が進み、大手企業の進出が続く。これまで新卒採用は無風状態だったが、これからは激しい戦いになるだろう。

    「怯まず挑み続ける」の精神で大手企業に立ち向かっていく。

     

     …1月の西安…

     

     元旦

     

     今年も西安で元旦を迎えた。陝西省歴史博物館が唐時代の展示品を増やしたというので、パスポートを持参して出掛けた。元旦は年寄りにとって素晴らしい日で、入場料は無料、特別展示コーナーの追加料金も不要。パスポートは年齢を証明するためである。

     

     初めて目にする展示品を見つけた。西安の地下鉄工事やビル工事で出土した品々で、どれも欲しくなる品ばかり。見ていると自然と口が開いてくる。困ったものだ。 西安の魅力は何といっても骨董品の豊富さだと思う。日本では歴史を百年単位で語るが、西安では単位が千年になる。数千年前の骨董品が西安の地下に眠っていると思うだけでもゾクゾクしてくる。

     

     

     

     

     

     

     



     


     郷土料理店街へ

     オープン時に一度訪ねた西安城壁東門近くの郷土料理店街へ出掛けた。当時の賑わいは消えただろうと思っていたが、予想に反して歩くのも苦労するほどの賑わいだ。入口付近に停められた観光バスから判断して、旅行社が観光コースに組み入れたと思える。

     

     この夜は厳しい冷え込みで、温かい料理が欲しくなった。だが、どの店も満員状態。順番待ちするだけの忍耐力はなく、どこでもいいからと団体客が出て来た店に飛び込んだ。?屋さんで、温かいスープがありがたかった。

     

     西安へ来られるお客様を念頭き、普段からおもてなしに相応しいレストラン探しをしている。今回の調査結果は、「雰囲気は良いが人が多過ぎて落ち着かない。」だ。情報によると、西門から南にかけての城壁沿いにもレストラン街がオープンしたという。以前は骨董街だったエリアだ。城壁を眺めながらの食事は魅力的だ。次の調査先にする。

     

     西門骨董街は何故消えたのか。中国では文化財を大切にしようという運動が活発になり、海外へ持ち出された文化財を買い戻す運動や国内にある文化財を海外へ持ち出させない運動。また、国家文物局は青銅器、焼物、絵画の3種類を中国の重要文化財に指定、国の管理下に置き厳重にチェックするようになった。

     

     その上、これら3種の文化財については、査定基準や標準価格まで決めたというから驚きだ。馴染みの骨董屋は、「青銅器、焼物、絵画を扱っている店は、商売にならないので次々と廃業している。」と言っていた。そういえば、西門の骨董街には焼物店ばかりが並んでいた。



     

     

     

     

     

     

     

     

     

     



     …2月の西安…

     

     春節に思うこと

     

     今年の春節休暇は2月15日から21日までの一週間。例年、この時期には1年で溜まった書類を整理している。今年は事務所移転後の整理も残っているので大仕事になりそうだ。

     

     思い出せば、12年前の春節に60歳の誕生日を西安で迎えた。周りの方々から祝っていただいたことを覚えている。72歳の誕生日も西安の方々から祝っていただいた。12年間、西安で仕事を続けてこられたのは、これら方々の支援があったからだと心から感謝している。

     

     

     続けられたもう一つの理由は、私自身の考え方を中国式に変えたからだと思う。日本式のままだと、「これ以上やってられるか。」と逃げ出していたに違いない。日本人の不満や愚痴を度々耳にするが、それは中国を理解していないからだ。日本式に考えると問題になるが、中国式に考えると問題にならないことが多い。中国で活動していくには、どちらの考え方へも自由に切り替えられるスイッチを頭の中に持つことが必要だ。

     

     春節の話に戻るが、今年は街全体が紅色に染まり、春節イベントが各所で開催される西安らしい春節になった。中国のトップが西安へ里帰りした昨年とは大違いだ。国は今年を「中国年」と呼び、西安はそれに「西安年」を加えて特別な年にした。大変な盛り上がり様で、中国各地から観光客が西安を訪れている。春節の雰囲気を楽しみたいと、大唐芙蓉園と西安城壁へ出掛けた。その様子は、歩道は人で埋め尽くされ、車道は渋滞した車で駐車場のようだった。


     

     

     

     

     …3月の西安…

     

     春期募集

     

     昨年秋の募集で5名を採用内定したが、辞退者が3名でた。理由は家族の反対によるものだ。いずれも西安市近郊の田舎出身の学生たちである。中国のテレビ番組では、今でも抗日戦争の番組が多く放映されている。これらを見ていると、日本人は悪い鬼とか意地悪といったイメージを持つ。

     

     日系企業に就職すると、大切な家族が虐められるのではと心配するのだ。田舎出身の学生は純粋で、日本文化に馴染みやすいので積極的に採用している。しかし、家族の反対という障害が邪魔をする。困ったものだ。

     

     追加募集を春に行った。春は大学院や海外留学に失敗した学生たちがターゲットだ。この時期は本業のソフト開発が忙しく、秋のような社員全員参加の募集体制はとれない。大学ネットを利用して応募者を集め、書類選考して会社へ呼び出し、個人ごとに採用試験を行なう。春の応募者の傾向をみると、筆記試験の点数が高いか低いかのどちらかに分かれ、中間どころがいない。それと、控えめで行儀の良い学生の点数は低く、傲慢で行儀の悪い学生の点数が高いる。上手くいかないものだ。




     

     

     



     青空骨董市が近所で 

     

     西安オフィス近くで毎週土曜日に骨董市が開催されるようになった。歩道や広場を利用しての青空市だ。青空骨董市の96%は贋作と聞くが、見るだけと心に誓い出かけた。

     

     大勢の人だ。玉器を見て回わるが、聞いていた通りで贋作が多い。面白かったのは、贋作の値段は極端に安く、本物はそれなりの値段が付けられていたことだ。売り手は贋作と本物を明確に区別して売っていた。良心的な商売と言えよう。

     

     ポケットを調べると、偶然にも100元札2枚が出て来た。心に誓ったことなど忘れて買える品物はないかと探し回り、木製の小物入れを見つけた。少々汚いが素晴らしい出来栄えだ。値段を尋ねると所持金をオーバー。諦めて帰る振りをすると、「幾らなら買う」といつもの声が追いかけてきた。これが骨董買いの楽しみなのだ。




     

     

     

     

     

     

     …4月の西安…

     西安への乗継便が変更

     

     3月下旬に上海から西安への乗継便ダイヤが変更された。上海には空港が2つあり、一つは岡山便が着く浦東空港、もう一つは市街地にある虹橋空港だ。変更前は岡山から乗ると午前10時10分に浦東空港着、適当な待ち時間で西安へ乗り継ぐ便が2便あった。だが、2便とも虹橋空港発に変更され、浦東空港からは夕方までない。虹橋空港で乗り継ぐしかないだろう。

     

      新ダイヤでの初めての出張、浦東空港に到着後入国審査を済ませて荷物を受け取る。リムジンバスで虹橋空港まで1時間かけて移動、国内線カウンターで2度目の搭乗手続を行なう。虹橋空港は拡張され、長くなった通路を搭乗口までひたすら歩く。この日は運悪く一番遠いところ。西安到着時にはへとへと状態。航空会社のバカヤロー。



     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     



     隣に五星ホテルがオープン

     

     4月中旬、事務所の隣に五星ホテルグランド・ハイアットがオープンした。採用内定者懇談会の開催時期で、昼食会場にしてはどうかと訪ねてみた。中華レストランは広東料理で味付けは良い。しかし、サービスが悪い。迷ったが、事務所の隣という便利さで昼食会を予約した。

     

     今年の採用内定者は、春期募集が空振りに終わったことで2名だけ。彼らとの面談を済ませてホテルへ移動。レストランの入口に着くと、予約を受け付けてくれた担当者が立っていた。笑顔で挨拶するが、表情に変化がない。社名を告げるが、これにも反応がない。予約席へ向かって歩き始めると、慌てて追いかけてきた。怒りがこみ上げてくる。だが、ここは我慢、我慢、採用内定者たちがいる。昼食会には、5月に本社へ赴任する2名を参加させた。若者同志は話が弾み、昼食会は和やかなうちに無事終了した。

     

     それにしても、このホテルのサービスレベルは何と低いことか。よくも五星を名乗れたものだ。




     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     …5月の西安…

     

     本社転属社員2名が日本へ

     

     2016年に入社した社員2名が、5月中旬に本社実習のため岡山へ来る。2名とも昨年3ヶ月間日本に滞在した経験があり、出発前には西安スタッフから赴任研修を受けているので全く心配していない。

     

     岡山空港で出迎える。到着口から現われる瞬間の表情を見るのをいつも楽しみにしている。これまでの社員は、こちらの心配など気にすることなく、嬉しいばかりといった表情で現れた。今回の2名はどうだろう。

     

     出て来た。おや、緊張した顔だ。尋ねると、西安出発からずっと緊張が続いていたそうだ。日本の厳しさを知っているからくる緊張なのか。それとも、真面目な性格からくるものなのか。

     

     本社初出社日、彼女たちの日本語挨拶が始まる。正しい音が出ているか? 流暢に話せているか? 中国訛りになっていないか? そんなことばかりが気になる。挨拶終了後、本社社員たちの安心した表情から、上手に話せたことが読み取れた。ほっ。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     転属社員と休日に

     

     5月の西安出張は無く、休日に本社転属社員たちのビジネス用品買い出しに付き合うことにした。実行日は、海外事業部長馴染みの店のバーゲンセール期間に合わせた。この期間、早朝から並ぶとテイシュペーパー3箱と食品がプレゼントされ、スーツも50%~70%割引になる。社員たちには早朝から並ぶよう指示した。

     

     部長と私は開店30分前に現地到着。前夜の激しい雨の影響か、社員たちは先頭付近にいたが、その後ろには20名程度しか並んでいない。この状況だとテイシュペーパーが貰える。列に並ぶのは初めてのこと、タダで品物が貰えるのがこんなにも嬉しいことだとは知らなかった。これからは並ぶぞ。

     

     部長は、テイシュペーパーを受け取ると直ぐに走り出した。目的は、店員2名を当社専属に確保するためだ。買物人は4名、部長は外に設けられた特別割引コーナーと店内を、大声を出しながら行ったり来たり。スーツ、シャツ、カバン、靴の順に、4名分の買物を同時に進めていく。その動きに無駄はなく、所要時間1時間というこれまでの最短時間で買い物が終了した。お見事。

     

     寮に買物荷物を置き、全員で食事に出かけた。私が選んだレストランはロイヤル・ホスト。西安にはない雰囲気と味が楽しめる店と思ったからだ。入店前から大騒ぎ、全員で記念撮影。席に付いたところで、メニューを眺めながらの料理解説。各自希望する料理を注文し、慣れないナイフ&フォークでやや緊張気味ではあったが、食事を楽しんでいた。

     

     

     

       …6月の西安…

     

     本社出張者用宿舎を準備 

     

     本社と西安社員の交流を深めるため、本社からも西安へ社員を出張させたいと思っている。だが、本社には海外に不慣れな社員が多く、海外恐怖症患者までいるから困る。これを進めるには強制執行しかないが、出来れば納得して出掛けてもらいたい。考えた結果、「節約」の二文字でプレッシャーを掛けることにした。

     

     西安社員の日本滞在ビザ取得には手間と日数と費用が掛かる。だが、本社社員の中国滞在は15日以内であればビザ取得の必要はない。つまり、手続費用がいらない。最後の決め手は、本社社員の出張宿泊費をゼロにする。西安事務所から道一つ隔てたところに開設した日本語研修センターの中に宿泊室を設け、本社出張者に利用してもらう。経費の大幅削減になり、抵抗できる社員はいなくなる。

     

     宿泊設備の準備だが、実は昨年秋から進めてきた。最後に残ったのがウオシュレットの設置だ。今や日本人にとっては必需品で、費用は掛かるが設置するしかないだろう。TOTOの販売店を訪ねて費用を確認した。来月には設置工事を済ませる。